保育園では0歳児から保育を行なっていて、もちろん給食も食べます。赤ちゃんは幼児さんと同じ給食は食べることができないので、離乳食を作って提供しています。
保育園で提供している離乳食とはどんなものなのか?どう作っているのか?気になる方も多いと思います。
今回は保育園での離乳食作りについてお話ししていこうと思います。
保育園では離乳食のおやつも提供しているのでこちらもご覧ください。
YouTubeでは保育園の離乳食や給食、おやつなども紹介しています。ぜひ一度ご覧ください。
離乳食とは?
そもそも離乳食とは何なのでしょうか?
赤ちゃんは母親の母乳やミルクから栄養を補給しています。乳汁栄養から食物をしっかり咀嚼し栄養補給ができるように練習させてあげるのが離乳食です。
離乳食を始めたからといって母乳やミルクをやめる必要はありませんよ。
月齢に応じて離乳食の回数、ミルクの回数を変えていき、最終的に母乳やミルクからではなく、食品から栄養補給ができるようにしていきましょう。
離乳食は月齢に応じて食材の大きさや形態が変わってきます。
初期・・・5〜6ヶ月頃 滑らかな形態
中期・・・7〜8ヶ月頃 舌でつぶせる固さ
後期・・・9〜11ヶ月頃 歯茎でつぶせる固さ
完了期・・12ヶ月頃
ほとんどの園では月齢に応じた離乳食作りをして対応していると思いますよ!
どうやって作ってる?
さてここからは作り方です。
僕の園では、鍋に水と昆布を入れて、玉ねぎ、人参、大根、白菜、キャベツなどの野菜を入れて1時間ほど煮込んでいきます。
野菜は大きめに切って煮込んでいきます!
例えば、玉ねぎなら1玉を4等分、人参なら1本を4等分など、結構大きいまま煮込んでいきます。
1時間ほど煮込むと野菜がとても柔らかくなるのはもちろん、とてもいい出汁ができます。
市販の調味料などは塩分が多く、赤ちゃんの体には負担が大きくなってしまいます。
時間はかかってしまいますが、手作りの出汁の方が赤ちゃんの体にも優しくですよ。
保育園では、柔らかくなった野菜と出汁を使って月齢ごとに離乳食を作っています。
月齢ごとに切っていく
初期はハンドブレンダーを使ってペースト状にしていきます。
ハンドブレンダーがあると離乳食作りがとても便利になるので1台あるといいと思いますよ。
中期、後期はそれぞれ5mmや1cm程度の角切りにしていきます。野菜の大きさは保育士の方としっかり連携をとり、もう少し小さくしてほしい、もう少し大きくても大丈夫など確認しています。
タンパク質は豆腐や鶏肉から
野菜だけではタンパク質が補給できないので、絹豆腐や肉は鶏肉を使います。
肉は鶏肉、牛肉、豚肉といった順番で使うといいですね。まだまだ胃腸の機能が発達段階なので鶏肉のような脂質が少ないものから始めていきましょう。
出汁と鶏ミンチ、カットした野菜を煮込んでいき、離乳食を作っていきます。
野菜は柔らかくなっているのでミンチに火が入れば出来上がりです。
味付けはしません。
1時間煮込んだ野菜の旨みがしっかり出ているので味付けする必要はありません。
おかゆ作り
おかゆも離乳食作りでは欠かせないですね。
10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆなど、月齢によってご飯も固さを変えています。
絶対にこれ!!という決まりはありません。
赤ちゃんによってご飯の固さは変えてくださいね。
僕の園では、
初期・・・ご飯1に対して水を5入れて火にかけてそれをさらにつぶしています。
中期・・・ご飯1に対して水を4入れて火にかけています。
後期・・・ご飯1に対して水を2入れて火にかけています。
盛り付けて完成
他には、キャベツとかつおぶしのおかか和えやごま和えなども作ってプレートに盛り付けています。
出汁に野菜を入れてスープや少量の味噌を入れて味噌汁を作ったり、汁物もつけています。
この時に注意してほしいのが、味噌の入れすぎです。味噌は塩分が多いので本当に少量で大丈夫ですよ。
そして、離乳食だけで栄養を補うものではないのでそんなにたくさん盛り付ける必要はありません。
食物をしっかり咀嚼し栄養補給できるように練習するのが離乳食です。
離乳食で足りない分はミルクで補給するので、しっかり咀嚼できるような離乳食を作って、食べさせてあげることが大切です。
最後に
離乳食はゆっくり焦らずで大丈夫です。個人差があるので月齢はあくまでも目安として、子供の食べている様子を見ながら進めていってくださいね。
味の濃い物、固いものなどは避け、赤ちゃんが食べやすい離乳食作りを心がけてくださいね。
また、園での食事の様子など気になることも多いと思います。気になったことは保育士や厨房の栄養士にどんどん質問して悩みを解決することも大切ですよ。
保育園で提供している給食や離乳食をYouTubeでもご紹介しています。こちらもぜひご覧になってください。
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