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管理栄養士

うずら卵で窒息!!危険を回避するために保育園で気を付けるべき食材とは?

保育園で気をつけるべき食材

先日うずら卵を食べて小学生1年生の子供が窒息死してしまうという事故が起きました。
お年寄りが餅を喉に詰まらせてしまったり、こんにゃくゼリーが喉に詰まって窒息死してしまうという事故も過去に起きています。

「丸くてツルッとした物」がしっかり噛みきれず、丸飲みして喉に詰まってしまう事があるようで、保育園でもしっかりとした対応をしていかなければいけないと改めて感じました。

今回は、保育園では提供する際に気をつけるべき食材をいくつかピックアップしていこうと思います。
絶対に提供してはいけない!という物ではありませんし、園により方針は様々だと思います。
大きな事故を防ぐためにぜひ参考にしていただけたらと思います。

プロフィール

ミニトマト

保育園で提供していない食材にミニトマトがあります。
食育の一環として園庭で育てている保育園も多いのではないでしょうか。

子供達が水やりをして大きく育ったミニトマトを収穫し、食べてもらいたい!という気持ちがとても強いのですが、そのまま食べると喉に詰まらせてしまう危険性があるので僕の園では提供していません。

食べさせないというわけではなく、そのままの形で提供していませんという事です。

収穫したミニトマトを、電解水を使用してしっかり殺菌し、4等分にカットして提供しています。
小さく切ることで、喉に詰まるリスクがかなり減少しますし、丸のまま提供するより安全です。

せっかく育てたミニトマトですし、ミニトマト本来の味を感じてほしいので、もし提供するのであれば、小さくカットして提供するといいですよ。

ぶどう

ぶどうも注意が必要な食材として挙げられています。

保育園ではぶどうを提供する事はないのですが、もし提供している保育園があれば気をつけるべき食材だと思います。
丸くて弾力があるぶどうは、ツルんと丸飲みしてしまいやすく、喉に詰まりやすいです。

ミニトマト同様に、提供する際は小さく切って提供するのがいいと思いますよ。

こんにゃく

こんにゃくも喉に詰まらせやすい食材です。

僕の園ではおでんの時にこんにゃくを使用していました。
小さく切って提供していましたが、今はもう提供を辞めました。

理由は、
喉に詰まる可能性がある食材であるという事と、おでんの具材として無理に使用する必要性がないと感じたからです。
おでんの具材にこんにゃくがあるのと、無いのとで劇的に味が変化するのか?栄養価の面でこんにゃくを無くすことで特定の栄養素の摂取量が変化してしまうのか?を考えた結果、特に大きな問題はないと判断し、窒息の危険性がある食材を無理に使用する必要せず、おでんの食材からこんにゃくを削除することにしました。

一番は事故が起きないようにすることが大切なので、園全体で話し合い、検討することも大切だと思いますよ。

ピーナッツなどのナッツ類

ピーナッツや硬い豆なども窒息、誤嚥事故を起こしやすい食品です。

ピーナッツが肺の入り口である気管支に入り込み手術が必要になった事故なども報告されていますし、実際に消費者庁が公表している資料にも、5歳以下の子どもにはナッツ類や硬い豆などを食べさせないで!と記載されています。

消費者庁 食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!

僕の園ではナッツ類は提供していません。
昔、小魚アーモンドという市販のおやつを提供していた事がありましたが、アーモンドが入っているので提供するのを辞めました。

2月の節分の時には保育園で豆まきをする園も多いのではないでしょうか?
実際に大豆を使用して豆まきをする園もあると思いますが、僕の園では大豆は使用せず、新聞紙を丸めて豆にして豆まきを行っています。

大豆を使用して豆まきを行った場合、子供が誤って大豆を食べてしまい、喉に詰まらせてしまう可能性もあります。
大豆を使用する場合は、細心の注意をはらって行わないといけないですね。

白玉団子

白玉団子も注意すべき食材です。

白玉粉を使って作る、きな粉団子やみたらし団子など、保育園のおやつとして提供している園も多いと思います。
実際に僕の園でもきな粉団子やみたらし団子を提供していましたが、2023年度は一度も提供していません。

子供達に色々な食材を食べてもらいたいという思いで提供していましたが、喉に詰まらせたりするリスクを考えた場合、無理に提供する必要はないのでは?という考えに至りました。

きな粉団子もみたらし団子も人気のおやつでしたが、おやつとして提供する事は無くなりました。

一番大切な事は、子供達が安全に食べる事ができる給食、おやつを提供する事なので、今まで提供していた物でも一度見直して検討する必要があるのかもしれませんね。

まとめ

他にも色々な食材が挙げられますが、全て無くしてしまうと何も提供できなくなってしまいます。
そのメニューに欠かせない食材もあると思うので、絶対に提供してはいけない!この食材は使わない!という風にしてしまうとそのメニューの味や見た目も変わってしまうことがあります。
ウインナーも危険な食材として挙げられているのですが、僕の園では豆乳スープやおでんにウインナーを使用しており、ウインナーが入っているからこそこの美味しさになる!というメニューです。
そんな時は、無理にウインナーを無くすのではなく、小さめにカットしたり、食材によっては柔らかくするなど工夫し、提供していけばいいと思います。

事故が起こらないようにもう一度使用している食材を見直し、子供達が安心・安全に、そして楽しく食べられる給食を作っていかなければいけないですね。

YouTubeでは様々な保育園の給食やおやつ、離乳食を紹介しています。
ぜひ一度ご覧ください。

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