保育園栄養士ってどんな仕事をしているのか?給食を作っているイメージはみなさんあるかと思います。
給食を作る以外にどんな仕事してるの?大変なの?働きたいと思ってるけど少し不安。なんて思っている方に少しでも保育園栄養士の仕事の内容をお伝えできればなと思います。
もちろん給食を作るのが一番大きな仕事なのですが、保育園によっては管理栄養士は厨房に入らず事務作業のみという所もあるようです。
個人的な意見としては、絶対に厨房には入るべきだと思います。
その理由は、献立を考える人間が、厨房の中の様子を分かっていないとうまく回りません。
例えば、スチコンがないのにスチコンを使用する献立を立てても作れないですよね?
厨房で実際に調理をしていくうちに、こんなものが作れそうだなとか、これは設備的にできそうにないななど分かる事も多いので、保育園栄養士として働く場合は必ず厨房の業務を経験するべきだと思います。
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園によって1日の流れなどは様々ですので、今回お話しする内容は僕の園ではこんな流れでやっていますということです。参考にしていただけたらなと思います。
出勤
朝は早い園が多いと思います。僕は6時45分に出勤しています。
社員2人、パート2人の4人で厨房を回しています。
時差出勤をしている園もあると思いますが、僕の園は時差出勤せずに社員2人共6時45分に出勤しています。
パートさんは8時30分に出勤していただいています。
出勤して初めに行う作業が、食洗機のスイッチをいれ、お茶を沸かします。
水筒持参の園などはお茶を沸かさなかったり、沸かすとしてもそこまでたくさんは必要ないのかもしれませんが、僕の園は水筒持参ではないので園児、職員全員分のお茶を沸かすので少し大変ですね。
ウォーターサーバーを設置している園も見た事があります。廊下の隙間にピッタリとはまっていて凄かったです!
ウォーターサーバーは家にも設置している方が増えてきています。いつでも冷たい水、熱いお湯が使えるのはとても便利ですよね。
隙間にはまるサイズで場所もとらないのでおすすめです。
お茶は回転釜という大きな釜を使って沸かし、各クラスのやかんに入れて冷やしています。
シンクに水を貯めてやかんを入れて30分〜40分冷やしています。シンクが小さかったり、シンクの数が少なかったらなかなか冷ます場所がないですよね。
保育園の設備によって大きく変わってくるので工夫が必要ですね。
下処理
次は下処理です。大体7時半ごろからスタートします。
僕の園は前日に野菜など納品して当日使用します。当日の朝に納品する園もありますよ。
野菜類の皮を剥いて洗って切っていきます。これがなかなか大変なんですよね。
玉ねぎ10Kとか人参5Kの皮剥きとかあまり想像できないですよね。小学校とかになるともっと多いですからね。じゃが芋の皮剥きが特に大変で時間かかっちゃうんですよね。
ほうれん草や小松菜などの葉物は洗って下茹でをしてから切っていきます。これも園によって変わってくるのですが、切ってから下茹でをする場合と、下茹でをしてから切る園があると思います。
下茹でしてから切ったほうが、しんなりして切りやすいので僕の園では先に下茹でをしています。
冷凍の野菜を使用している園もありますし、冷凍の野菜なら洗って切るという作業がないので作業時間としては早く終わりますね。
洗った野菜は、決められた切り方で切っていきます。
カレーの人参なら角切りや乱切り、味噌汁の人参なら短冊切りやイチョウ切りといったように、その日の献立によって食材の切り方も変わってくるので確認しながら切っていきます。
調理
下処理が終わると調理開始です。9時ごろからスタートします。
味噌汁など汁物がある場合は出汁をとっておきます。この作業は下処理と並行して行うところが多いと思います。
カレーを作る場合は肉を炒めますし、唐揚げを作る場合は油の準備をして揚げていきます。
毎日同じメニューではないので毎日作業は変わってきます。今何をするべきか、先の事先の事を考えながら行動することが大事になってきます。
調理している間もたくさんすることがあります。
・朝のおやつの洗い物
・調味料の準備(例えば味噌汁なら味噌の準備をするなど)
・食器の準備
・離乳食を提供している場合は離乳食作り
などなど、たくさんすることがあります。
4人で厨房の中を回しているので、それぞれ分担して作業をしています。
園児は約180人、職員40人の給食を作っています。
大きい園では園児200人、300人などもありますし、めちゃくちゃ大変だろうなって思います。
盛り付け、配膳
調理が終わると盛り付け、配膳が始まります。10時15分ごろからスタートします。
全クラス給食室で盛り付けを行う、一部のクラスのみ給食室で盛り付けを行う、全クラス部屋で保育士が盛り付けを行うの3パターンがあると思います。
僕の園は、0〜2歳クラスを給食室で盛り付けて、3〜5歳クラスは部屋で保育士の先生に盛り付けをお願いしています。
給食の時間は決まっているので、その時間に間に合うように盛り付け、配膳を行わなければいけません。
時間との勝負ですね。常に時計を見て行動することが大切です。
僕がよく口にする事が、「逆算して動きましょう」です。
盛り付けに30分時間がかかるのなら、提供時間の30分前には作業を開始しなければいけませんよね?提供時間の20分前に盛り付け作業をスタートしていたら、提供時間を10分オーバーしてしまいます。
自分がどれくらい時間がかかるのかを理解し、逆算して行動していくことが大切になってきます。
昼食、後片付け
子供たちの給食が無事に配膳できたら給食室も昼食の時間です。
12時ごろ〜で、日によって変わりますねこれは。ゆっくり昼食の時間なんてとれない!!って園もあるみたいですけどね。
昼食を食べて、12時30分から後片付けの始まりです。
食洗機がある園、ない園、様々ですが、食洗機なしで手洗いの園は本当に大変です。食洗機があっても大変なことに変わりはないんですけどね。
この時間に床の掃除や、グリストラップ(グリース・トラップ)と呼ばれる下水道に残飯や油が流れないよう阻止する装置の掃除を行います。
洗い物が終わるのが15時前という保育園もありますし、規模によって変わってきます。洗い物の時間が暑くて大変!という声もよく耳にしますね。
おやつ作り
洗い物が終わるとおやつ作りです。14時ごろからスタートです。
おやつを作る園、市販の菓子パン、お菓子を提供する園など様々ですが、保育園はおやつの時間があるので用意します。
子供たちに喜んでもらえるおやつを考えたりするのも楽しいんですよ。
僕の園はほぼ手作りおやつです。
食パンを使ったおやつ、手作りクッキー、お好み焼きなど、様々なおやつを提供していますよ。
どのおやつも人気で美味しいと言ってもらえます。美味しいの言葉で疲れもぶっ飛びますよ。
後片付け、次の日の準備、事務作業
おやつの提供が終われば、おやつ作りで使用したホテルパンやボウル、食器などを洗ったり、次の日に必要な物を準備したりします。
この時間に献立の作成や、必要な書類の記入をしたりもします。
昼食の時間などに事務作業をしたりもします。空いた時間でちょこちょこしていかないとあまり時間がないんですよね。
この事務作業に追われて残業するしかなかったり、持ち帰って仕事をしないといけない!という方が多いと思います。
食数が多くて、人員が少ないとなると本当に事務作業する時間がないんですよ。
僕の園は4人で回しているのである程度厨房の作業が終われば事務に回れるのでかなり助かっています。
人員が少ない園は本当に大変だと思います。
その他に、業者さんが食材を持ってきたり、会議があったり、園によって様々です。
退勤
ガスの元栓は閉まっているか、電気は消えているか、鍵は閉めたか、などを確認して退勤です。
16時〜17時ぐらいですかね。
朝が早いので終わる時間が早いのは良いところですね。朝は早くて大変ですけど、、。
仕事が終わっていないと残業したりもあります。基本的には残業はしたくないですけどね。
時間内に全ての仕事を終わらせるようにみんなで協力して作業しています。
保育園の給食室に限ったことではないですが、一人で全ての仕事を行うのはかなり大変なので協力し合う事が大切です。
声の掛け合い、思いやりがとても大事になってきますね。
最後に
保育園栄養士の1日の仕事内容について、なんとなく理解していただけたでしょうか?
給食を作るまでに食材の下処理や調理をするための準備などたくさんやらなければいけないことがあります。
給食提供が終われば、洗い物、おやつ作り、事務作業、後片付けなど仕事はたくさんあり、あっという間に1日が終わってしまいます。
いかに時間を有効に使うかがポイントとなってきますよ。
子供たちが安心、安全に給食を食べるということを第一に考え、楽しく仕事できる環境作り仕事に励んでくださいね。
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